お寺

更新日:2018年02月01日

興善寺

興善寺の外観写真

興善寺(こうぜんじ)は岬町多奈川谷川にあります。
仁寿2年(852年)文徳天皇の勅願により慈覚大師が創建したものと伝えられています。
宗派は天台宗で、名高い寺として栄えてきました。広大な寺域に七堂伽藍配置を構え、村人から尊崇を得ていました。
しかし、織豊の兵火に罹って炎上し、その後元禄時代になって僧専海が再興し現在に至っています。
本尊の大日如来坐像は、釈迦・薬師の両脇侍とともに大正4年、国の重要文化財に指定されています。

交通機関:南海多奈川線多奈川駅乗換え、ミニループバスみさき約15分「極楽橋」下車

理智院

木が紅葉している理智院の外観の写真

真言宗・理智院(りちいん)は宝珠山光明寺ともいい真言宗に属し、岬町多奈川谷川にあります。
この地域の言い伝えによると天平5年(733年)聖武天皇の勅により、天平5年行基菩薩が開基したものと言われています。
本尊は追風(おいて)不動明王で、弘法大師の作と伝えられ秘仏となっています。
理智院には、豊臣秀吉の肉付けの木造があります。
戦国時代豊臣秀吉が朝鮮出兵に際し九州名護屋まで船で行く途中、岬町の沖合で風波に遭い、「谷川湊」に避難しましたが、嵐はおさまりません。
理智院の本尊が追風不動であると聞いた秀吉は時の住職桂人上人に命じて祈祷させたところ、さしもの嵐も穏やかになり、無事、名護屋に着くことができたということです。
秀吉はこのことを忘れず、後日、自分のヒゲを植えた像を彫って納めさせたということです。
理智院にはこのほか、秀頼八歳の時の書「豊国大明神」や新左衛門作と伝えられる木彫の狛犬が保存されています。

交通機関:南海多奈川線多奈川駅乗換え、ミニループバスみさき約15分「極楽橋」下車、徒歩5分

金乗寺

金乗寺の前にあるイチョウの木の写真

1486(文明18)年本願寺第8代蓮如上人が紀州方面に下向の帰途ここに一宿され「鶴龍山金乗寺」の山号を賜りました。
境内には、樹齢約百年、高さ約17mを誇る大いちょうが茂り、府の天然記念物に指定され、「大阪みどりの百選」に加えられています。

交通機関:南海多奈川線深日町駅より徒歩10分

宝樹寺

宝樹寺の外観の写真

化石寺と通称され、数百点に及ぶナウマン像の化石が収集展示されています。
これらは、岬町から友ヶ島沖にかけてイカ場から底引き網により収集されたもので、第4氷河期以前に日本と大陸が陸続きであったことを物語っています。

交通機関:南海多奈川線深日町駅より徒歩3分

高仙寺

高仙寺の前の石階段の写真

葛城山脈に28宿の行場を開いたとされる役ノ行者の開基といわれています。
本尊の十一面観音菩薩は、行者一刀三礼の作とされ秘仏となっています。
本堂奥には行者の母の墓と伝えられる石積が残されています。

交通機関:南海本線孝子駅下車徒歩約20分

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会事務局 生涯学習課 生涯学習係
大阪府泉南郡岬町多奈川谷川1905-22
電話:072-492-2715
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