特産物
更新日:2018年02月01日
谷川瓦
起源は、現在のところ明らかではありません。
言い伝えによると、僧行基がこの地を訪れ山土が瓦に適していることから瓦製法を伝えたと言われています。
現存する谷川瓦で最も古いのは、豊臣秀吉に討伐されたことで知られる和歌山県根来寺の国宝多宝塔にある雁振瓦で、1515年谷川嘉左右衛門の名が刻まれています。
近世には泉州の各地でも和泉瓦として、瓦の製造が盛んであり、中でも谷川産の瓦は形・質とも丈夫でした。
また早くから谷川は搬出湊として四国や関東方面まで瓦を搬出していたことから全国的に谷川瓦が知られるようになりました。
戦後は三河・四国・淡路方面から手頃な製品が出回り、また原料土、瓦職人の確保が困難になったことから瓦生産は徐々に衰退していきました。
現在岬町での瓦職人はいなくなりましたが、谷川瓦は孝子で展示しています。
昆布・わかめ
大阪湾でも水の綺麗な紀淡海峡近くの海で、大阪府立水産技術センターの指導で育ている少量生産のわかめと昆布です。
ほとんどが地産地消されていますので、大阪では貴重な海産物です。
しいたけ
大阪湾の海辺に近い森の温暖な気候の下、原木で育てた肉厚でうま味たっぷりのしいたけです。
押し寿司
地元で獲れる魚を使った岬町の伝承料理の「押し寿司」
祭礼には欠かせないご馳走であると同時に保存食の役目も果たしていました。
同じ「鱧」を使った押し寿司であっても、各地域で調理方法がちがっています。
淡輪地域では白焼きの鱧をそぼろにして炒りながら味付けをし、深日地域では鱧を甘だれにつけておいてから焼き、そぼろにします。
一方、多奈川地域は、春の季節に祭礼がありますので、この季節に旬を迎える「穴子」を使ったとても贅沢な押し寿司が伝承されています。
どれも漁村ならではの料理と云えます。
また、岬町域で唯一海と接していない孝子地域では、しめ鯖を使った押し寿司が伝わっています。
しかし祭礼時に作る家庭料理ですので、販売に至っておりません。
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