町営多奈川小田平・平野北住宅の長寿命化事業のご案内
更新日:2024年07月09日
岬町では、町営住宅の長期的な維持管理・更新等にかかるトータルコストの縮減や予算の平準化を図ることを目的として、令和5年度から、多奈川小田平・平野北住宅において、長寿命化型改修工事を実施しております。
入居者の皆様や、近隣住民の皆様には、大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
改修後の町営住宅(多奈川小田平住宅)
事業の目的と背景
岬町では、限られた財源の中で、町営住宅を含めた多くの公共施設において、適切な維持管理を行う必要があることから、令和4年9月に「岬町公共施設等総合管理計画」を策定しています。
町営住宅においては「岬町営住宅長寿命化計画」を策定し、最少のコストで最大の効果を生み出すよう、長期的な維持管理・更新等にかかるトータルコストの縮減や、予算の平準化を図ることを目的として、建て替えや改修、維持管理等を計画的に進めています。
平成29年度には、耐震性に問題のあった緑ヶ丘住宅を、民間企業が持つノウハウを活用したPFIという手法を用いて建て替えましたが、建築後40年を迎え、老朽化が進んでいる多奈川小田平・平野北住宅は、適切なタイミングで大規模な改修工事を行う必要があります。
長寿命化型改修工事として、屋根や外壁の防水性や耐久性を向上させることで建物を長く使用し、今後の維持管理にかかるコスト縮減や、予算の平準化をを目的とし、計画的に事業を実施しています。
工事概要
町営多奈川小田平・平野北住宅のの概要
住宅名 | 構造 | 建設年度 | 棟数 |
多奈川小田平住宅 |
鉄筋コンクリート造・2階建て (2戸1棟建て) |
S57(1982) S59(1984) S63(1988) H1(1989) H8(1996) |
38 |
多奈川平野北住宅 |
鉄筋コンクリート造・2階建て (2戸1棟建て) |
S61(1986) S63(1988) H6(1994) H7(1995) |
30 |
主な工事内容
屋根及びとい改修工事
既存の屋根の上に新しい屋根をかぶせる、いわゆるカバー工法による改修を行います。
既存の屋根は、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、砂粒を圧着して製造される、いわゆるアスファルトシングルと呼ばれる材料が使用されています。
新しい屋根は、軽量で耐久性のあるガルバリウム鋼板と呼ばれる金属を採用しています。また、新たに断熱材を敷き込み、断熱性の向上も図ります。
外壁改修工事
外壁の塗り替え、ひび割れ部などの補修を行います。
既存の外壁は、砂壁状のいわゆるリシンと呼ばれる材料が使用されています。
新しい外壁は、防水性があり耐久性のある、弾性タイルやアクリルタイルと呼ばれる材料(防水型複層塗材E)を採用しています。また、外壁の色は、岬町の街並みと調和するように、落ち着いた色調を選択しています。
アスベスト含有塗材除去工事
アスベスト含有塗材とは
アスベスト含有塗材とは、一般的にイメージされる綿状のアスベストではなく、外壁の塗料に少量含まれていたものを指します。
塗装作業の際、ひび割れや液ダレを防止するために、塗料に少量のアスベストが添加されていた時期があります。(現在は、平成18年の労働安全衛生法施行令によりアスベストを含む製品は使用禁止)
なお、塗料はすでに固まっており、含まれる量も少ないことから、これまでの日常生活においても健康への影響は特にないと考えられています。
令和3年度の大気汚染防止法改正により、ひび割れ部等の補修により外壁を削り取る作業を行う場合は、塗料等にアスベストが含まれていないか、調査を行った上で、適切な措置を取るように示されているところです。
これらの関係法令等に基づき、設計時に事前調査を行ったところ、塗料(下地調整材)にアスベストが含まれていたことが判明しています。(未調査住棟は除く)
除去工事の方法
関係法令を遵守し、アスベストが飛散しないよう、作業範囲をビニールシート等で隔離し、水を使った専用の工具を使用して、常に湿らした状況で除去しています。
また、工事中は、空気中にアスベストが飛散していないか計測(モニタリング)しており、これまでの計測結果において、飛散は確認されていません。
健康相談に関することなど
アスベスト含有塗材は、すでに固まっており、含まれる量も少ないことから、これまでの日常生活においても健康への影響は特にないと考えられています。
また、工事は、関係法令を遵守しており、作業中に空気中へ飛散していないか計測(モニタリング)もしております。
ご不安に思う場合や、健康相談に関することは、以下の相談窓口まで、お問い合わせください。
また、工事に関するご意見、ご要望等は、ページ最下部に記載の役場担当課までお問い合わせください。
- 大阪府健康医療部保健医療室健康づくり課がん対策グループ 06-6944-6791
- 泉佐野保健所 072-462-7701
スケジュール(予定)
対象住宅 |
R4 (2022) 年度 |
R5 (2023) 年度 |
R6 (2024) 年度 |
R7 (2025) 年度 |
R8 (2026) 年度 |
小田平住宅 (1~15号棟) |
設計 | 工事 | |||
小田平住宅 (16~38号棟) |
設計 | 工事 | |||
平野北住宅 (1~15号棟) |
設計 | 工事 | |||
平野北住宅 (16~30号棟) |
設計 | 工事 |
社会資本整備総合交付金の活用
計画的に事業を行うことで国から交付される、社会資本整備総合交付金制度を活用して事業を行っています。
また、国からの交付金を受けることで起債の対象となることから、公営住宅建設事業債を活用しています。
これにより、財政負担の軽減、平準化を図っています。
入札・契約情報
より良い事業をより安く実施するため、競争入札にて契約の相手方を選定しています。
入札結果については、以下のリンクからご確認ください。
- この記事に関するお問い合わせ先
-
都市整備部 建築課 建築・住宅係(旧住宅管理係)
大阪府泉南郡岬町深日2000-1
電話:072-492-2736
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